広く迅速な在宅診療の提供を目指す

この度独立開業された院長先生は、もっと気軽に来られるような医療環境を地域に根付かせたいという、真直ぐで明快な想いを持たれている。本院は、将来的な多店舗展開を見据えてのプロトタイプ兼ヘッドオフィスの考えが採り入れられている。スタッフルームは在宅診療の事務所機能が与えられた。
凝った造作や意匠性を省いているが、経済性だけでなく、機能性も重視している。例えば、外来患者が院内に入って初めに目にする受付カウンターは特注品で、待合椅子は感染症を考慮して単独のソファを選んでいる。また、診察室のスタッフ動線側にも扉を設けて半個室化することで、使用しない時間帯に多目的に使用できる空間としたことも工夫の一つであり、必要と判断されたものについては充分な設備を整えている。インテリアは、イメージカラーのブルーを取り入れつつ、暖かみを損なわないカジュアルな雰囲気とした。