在宅診療と今後の医療経営のお話
情勢・世論・雑記医療
病院・クリニックの建替えや開業をお手伝いするKudoカンパニーです。コロナの影響で、現在の医療機関はほとんどが減収減益となっております。私どもが、普段からお付合いしている病院・クリニックのほとんどの先生方は外来患者が少なくなったとおっしゃられます。でも、在宅診療を行っている先生方からは、「あまり影響がないよ」という声が多い傾向にあります。
在宅医療とは、医師などの専門職が患者さんの自宅や高齢者住宅・介護施設などを訪ね、終末期の緩和ケアなどを提供するサービスです。医療や介護が必要な状態になったとしても、出来る限り住み慣れた地域で暮らせるよう、高齢化に対応する新たな類型として、厚生省も推進している医療サービスです。厚生省は、日本の病院の病床削減の受け皿にしたいという狙いもあるようです。
ここ数年は、医療サービスの対価として医療機関に支払われる医療報酬を2年に一度見直す際、在宅医療を実施する医療機関に対しては、様々なボーナス(加算措置)を講じるなど、手厚く診療報酬を分配しています。
在宅医療には、主に以下の類型に分かれております。
(1)医師が月2回前後、患者さんの自宅を訪ねる訪問診療
(2)具合が悪い時に医師が自宅を訪れる往診
(3)看護師による訪問看護
(4)歯科医師による訪問歯科診療
(5)薬剤師による訪問薬剤指導
(6)理学療法士などによる訪問リハビリテーション
(7)医師などの専門職が自宅で暮らす際の注意点などを指導する療養管理指導
このうち、65歳以上高齢者に対する訪問看護と訪問リハビリテーション、療養管理指導は原則として介護保険サービスに位置付けられており、それ以外は医療保険の適用になります。
なお、訪問診療と往診は異なり、訪問診療は計画的・継続的に診療を受けるのに対し、具合が悪い時などに医師を自宅に呼ぶのが往診になります。訪問診療では、一般的なケースとして、病状が安定している時は隔週、医師が自宅を訪問することが多いようです。
単価的にも外来が減収しているなか、在宅診療の診療報酬は、月2回の訪問診察だけで、在宅患者訪問診察料(¥8,840×2回)と在宅時医学総合管理料(¥54,000×1)だけで、¥71,680の診療報酬が頂けます。(検査・処置・薬は別途)
今後も、厚生省からの病床削減が続けば、クリニック・病院の収入の3本柱は、⓵外来診療収入 ⓶在宅診療収入 ⓷健康診断となって行くのではないでしょうか。院外薬局側とすれば、在宅医の処方箋収入が大きな収入になって行くんでしょうか。これからも、在宅診療には目を離せません。
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