【診療科目別】整形外科のレイアウト計画(必要面積)について
医療経営建替え・開業
医療・介護に特化した総合ディベロップメントを行うKudoカンパニーです。
医院を新規開業する先生や建替え、移転を検討されている整形外科の先生向けに
記事を書こうと思います。
整形外科は、他の診療科目と比べ医院の床面積を広く必要とします。
特に考慮すべきは、リハビリ室の有無また、施設基準をクリアするか、
しないかが大きなポイントとなります。
また、物件選びの際は、患者さまの身体を十分考慮して「バリアフリー構造」かも
チェックポイントになります。
・特にビル診で開業をご検討される場合は、エントランスのアプローチ。
・患者さまがタクシーで来院の際は、出入り口付近まで車が寄せられるか。
・庇があり、雨でもあまり濡れることがなく医院まで入ってこられるか。
・エレベーターは、車いすでもじゅうぶん利用できる広さがあるか。
など、院内までの動線も細かくチェックする必要があります。
リハビリテーション室の一例として下記内容の施設基準をクリアする必要があります。
「運動器リハビリテーションⅠ」
算定日数150日 点数185点
確保床面積は、病院は100㎡(60.5畳)以上(内法基準)、
診療所は45㎡(27.3畳)以上(内法基準)
※内法(うちのり)とは、室内の有効面積であり内側の壁から壁までの面積をいう。
機器要件 各種測定用器具、血圧計、平行棒、姿勢矯正用鏡、各種車椅子、歩行補助具類
診察室
他診察室と床面積の変わりは、そんなに大きく違いません。
ただし、画像診断が多いことから読影用モニターは見やすい位置に配置する必要があります。
待合トイレ
最近では、ユニバーサルトイレ1ヶ所、女性トイレ、男性トイレの3ヶ所を設ける形が
多く見受けられます。特にユニバーサルトイレでは、車いすはもちろんのこと、
オストメイト対応とすることもあります。
女性トイレは、男性トイレよりも広めに配置。男性トイレも小便器は設けず、
大便器1ヶ所が主流となっています。小便器は、運用上の掃除など大変だとの意見が多くあります。
待合室
インターネットの普及と感染症リスク低減の観点から、予約制を採用しているクリニックが
増えています。その場合の待合室はコンパクトになる傾向にありますが、
もともと整形外科では患者数が多く、待合室は比較的広めに設定する場合が多いです。
X線室、CT室
クリニックの場合は、使用頻度にもよりますが、X線及びCTを1つの部屋に設けるケースもあります。そうすることによりスペースの効率化が図れ、操作室も1ヶ所で済むことがメリットとして
挙げられます。逆にデメリットとしてX線及びCTそれぞれの撮影頻度が高い場合は、
同時撮影ができなくなるので、撮影頻度が多い場合は、別々に設けた形が良いと思います。
また、最近では装置のコンパクト化やCR、DRなどの普及により暗室は必要なくなりました。
しかし、操作卓やCR装置などを操作室内に配置する必要があるため、
コンパクトな操作室を設ける必要があります。
MRI室
装置の仕様により床面積は大きな違いがでてきます。
永久磁石タイプですと冷却装置など大きな装置は必要なく、
比較的コンパクトに収めることが可能です。
目安としまして、MRI室25~30㎡(15~18畳)程度、操作室8~10㎡(5~6畳)。
超電導タイプを導入されるケースもありますが、イニシャルコスト、ランニングコストともに
高額となるため、診療所での導入はあまりお勧めしません。
- ご検討の土地や区画にご不安がある場合でも、当社では先生の診療内容や条件をお聴きしたうえで、
ご要望を満たす提案を心がけております。例えばですが、面積が足りない場合はスタッフの
休憩室などを間取りから切り離し、別に借りてしまうなどの案もございます。
お悩みなどございましたら、どのような事でもお気軽にお問い合わせください。
Kudoカンパニーは、貴院の地域における診療圏調査や最適な開業地、移転先をご提案します。
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